合同会社アレコレ
上古町商店街を拠点にデザインを通して地域の大切なものを発信
住所 | 〒951-8063 新潟市中央区古町通3番町556 |
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電話 | 025-228-5739 |
ホームページ | http://www.h03tr.com/ |
「浮き星」のように背景のある商材が新潟にはたくさんあります。
そのモノづくりに関わることができるのも嬉しいです
チャレンジショップからスタートし古町に路面店を開店
店舗運営をはじめデザイン・制作、商品開発などを手掛ける(同)アレコレの迫代表は、2001年に仲間2人とともにhickory03travelersを結成。新潟商工会議所が新規開業者を支援するチャレンジショップに出店し、オリジナルTシャツの製造販売を始める。「そこで1年半経験を積んで古町3番町に出店しました。当時この辺は人通りも少なかったので他の場所を勧められましたが、のんびりした雰囲気が気に入って。商工会議所さんには出店の相談以外にも経理や経営のことを教えていただいたり、メディアの方を紹介していただいたりしてありがたかったです」。
商店街の活性化に貢献。新潟の特産品に光を当てる
この出店をきっかけに商店街のマップやロゴの作成、街づくりの勉強会に参加し、商店街活動に積極的に取り組んだ。2006年には上古町商店街振興組合の設立により少しずつ新しい店も増え、注目されるエリアとなっていった。こうした活動を通して「それまでは表現することに興味がありましたが、古いものが面白いというか、そこに若いアイデアを取り入れることの大切さに気付くようになりました」と迫代表。そして2010年の店舗移転を機に、オリジナルデザインの要素を取り入れた新潟の土産品に力を入れるようになる。
その代表ともいえるのが、新潟の伝統菓子「ゆか里」をプロデュースした「浮き星」だ。ゆか里の製造元に後継者がいないことを知った迫代表は、商品が売れれば後継者ができると考え、パッケージデザインや名称の一新、さらに流通まで手掛けることを提案。2015年に展示会で発表すると全国での販売が決まり、hickory03travelersでかつて年間1000個ほどだった販売数が、今では10万個の人気商品に成長した。「浮き星」はもち米(あられ)に砂糖蜜をかけた素朴なお菓子。かわいい形やカラフルな色合い、パッケージデザインが人気となり、お土産品として県外客に好評だ。販売数が急増したことで、製造元に念願だった後継者も生まれた。
日常を楽しいものにする商品づくり、活動をしたい
「日常を楽しむ」という創業からのコンセプトを大切にしたいという迫代表。さらに「ブランディングは大事ですが、最初だけ整えて、その後のケアをしていないために“ダメだったこと”になっている商品がたくさんあります。もう少し整え直せば売れるようになるので、そういう“デザインの続き”をしていきたいですね」と抱負を語る。
「身の回りにある新潟のいいものを、新しい形にして外に発信することでお役に立ちたい。店を続けていけるのも周りの雰囲気があってのことなので、“行きたい街”と思ってもらえるようにサポートしていきたいと思います」。これからも地域と人とのつながりを大切にしながら、デザインを軸にしたモノやコトを生み出していく。
hickory03travelers
営業時間:平日 11:00~16:00
休日 11:00~17:00
定休日:月曜日
(祝日の場合は営業、翌日火曜日が定休)