医療コラム

骨粗しょう症の予防

骨粗しょう症の予防


(一社)新潟県労働衛生医学協会

  健康づくり推進部 保健師 宗村 綾香

 骨粗しょう症は、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
 骨折する部位によっては、寝たきりになるなど、その後の人生や寿命に大きく関わることもあります。今回は、骨を強くして、骨粗しょう症を予防する方法についてのお話です。

●骨は少しずつ生まれ変わっています
 骨は、一度できたら変化しないようなイメージをお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、毎日、新陳代謝を繰り返している組織です。古くなった骨は、少しずつ破はこ つ骨細胞の働きによって溶かされ、溶けた骨の箇所は、骨こつ が芽細胞の働きによって、新しい骨が作られていきます。
 この新陳代謝は、カルシウムの働きと関係があります。カルシウムは骨の主成分ですが、血液や細胞内にも存在しており、神経伝達や筋肉を動かすこと、ケガなどで出血した時に血液を凝固させるなど、多くの生理機能に不可欠で大切な働きをしています。
 血液や細胞内のカルシウムの量を一定に保つためには、骨に蓄えられたカルシウムを溶かしながら、また、同時に作りながら骨は日々生まれ変わっています。

●骨粗しょう症を防ぐために
①食生活
カルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む食品を摂ることが大切です。カルシウムは乳製品や大豆製品、小魚、緑黄野菜、海草などに多く含まれています。ビタミンDは魚や干し椎茸などに多く含まれています。バランスのよい食事をすることが必要です。

②日光に当たる機会
ビタミンDは、日光の紫外線の作用で皮膚でも作られます。このビタミンDは、腸からのカルシウム吸収を促進する大切な働きをしており、適度に日光に当たる機会が必要です。

③運動習慣
運動することで骨に力がかかると、骨を作る細胞の働きが活発になります。また、筋肉が鍛えられ、転びにくくなり、骨折の防止にもつながります。大切なことは毎日楽しみながら続けることです。


 当会では骨粗しょう症の検査を行っています。また、管理栄養士や保健師による骨粗しょう症予防や、転倒予防の教育活動もおこなっています。どうぞお気軽にご連絡ください。


  新潟県労働衛生医学協会 健康づくり推進部  ℡370―1945