医療コラム

マウスガードのすすめ①

マウスガードのすすめ ①

 

新潟市中央区東大通2-3-25山長ビル2階
りんご歯科医院 院長 澤口正俊
日本歯科大学新潟病院非常勤講師
歯学博士

 

 近年ではスポーツ愛好家の間で、マウスガードが普及しつつあります。
 まだ耳慣れないように思われる方も多いかと思いますが、ボクシングや空手の選手が試合の際に、口の中に入れているマウスピースの事を言います。
 マウスガードの効用は、口腔内の歯牙や歯肉などを外力から守るのが主目的であります。
 ある報告では、中高生のスポーツ時の外傷で75パーセントが首から上の頭部にあり、その中でお口の中の障害が多く見られます。
 スポーツ時の外傷予防として使用されるものをマウスガードと言い、歯ぎしり予防のナイトガードや頻関節症治療用のマウスピースとは明確に区分されています。
 以前は格闘技の選手が装着するという感じが否めませんでしたが、近年では、アメリカンフットボール、ラグビー、サッカー、パスケットボール、野球、ゴルフ等の選手にも幅広く使用されています。
 このマウスガードはスポーツ店でも購入することができますが、これはボイル・アンド・パイトと呼ばれるタイプのもので、材料を温湯で軟化し、それを口腔内に入れて口を動かし、自らの口腔周囲の筋肉を動かして合わせていくものです。
 非常に簡便で価格も手頃ではありますが、素材の厚みが薄くなったり厚くなったりして一定ではなく、適合もあまり良くないのが現状であります。
 その点、歯科医院で製作されたものはカスタムメイドタイプと呼ばれ、口腔内の型を取り、模型を起こし、evaシートという弾力のある材料を軟化、成形して製作します。(次号につづく)